地域に根ざした子育て支援に取り組む「わかば認定こども園」では毎週木曜日に「わんぱく教室わかばっこ」が開かれています。ここでは、育休中や在宅で子育てをしている家庭を対象に、子どもたちの健やかな成長を支え、共に子育てを考えたり、育児不安の解消や仲間づくりをするお手伝いをしています。
　「わかばっこ」を利用する親子は、こども園の園庭開放や、園の行事にも参加でき、園児との交流や、保育の現場体験もできます。また、外部講師を迎えてのベビーマッサージや親子体操、読み聞かせや、地域の方によるコンサートなど、年間を通しスタッフの皆さんが企画した楽しい催しも実施されています。さらに、毎回、折り紙を教えに来てくれる地域のボランティア豊田庄司さんの協力など、地域と連携した子育て支援にもつなげています。
　スタッフの元木和恵さんは「ここでは、安心して子どもたちを遊ばせながら、保護者の皆さまはリラックスして子育ての話しや情報交換をして過ごしてもらっています。コロナ禍で遠のいていたイベントも再開し、保護者の方々も楽しめるようさらに充実させていきます」。

　徳島市立丈六保育所2階の在宅育児家庭相談室「あーち」は、子育てについての相談や子育て支援に関する情報提供を行い、子育て中の家庭、これからママ、パパになる方たちをサポートしています。ここではお子さんと一緒に、ほっとリラックスしたり、子育て中の仲間と交流したりしながら、情報交換ができる、くつろぎのスペースになっています。
　「あーち」は、医師や助産師など専門家と一緒に考える「子育て講座」や、誕生会、てづくりおもちゃ、身体測定などを行う｢親子の広場」｢園開放」など、利用者のニーズにそった行事を実施しています。また、電話相談、個別相談も受け付けています。 ここにはやっとハイハイができるようになった赤ちゃんがたくさんやってきます。そして自由に動き回る赤ちゃんたちがお母さんたちを結びつけ、日ごろのちょっとした悩みを気軽に話し合えるきっかけになっています。
　スタッフの坂東明美さんと泉礼子さんは「子育てで、寝不足だったり、体力的、精神的に大変な時期に、ちょっとでもホッとできたり、何か安心できたり、ここに来て良かったと思ってもらえるように心がけています。ここも含めて市内8か所にある在宅育児家庭相談室を利用して子育てをもっと楽しめるヒントを見つけてほしいです」。